日本メールセキュリティ協会
JESA

メールの安全と信頼のために

第2章 対象

本ガイドラインは、以下のいずれかに該当する事業者・組織を対象とします:

第3章 推奨される認証技術

第1節 SPF(Sender Policy Framework)

DNSに TXT レコードで送信元IPアドレスの正当性を定義します。
-all を使って不正送信の拒否を明示することを推奨します。

v=spf1 ip4:1.0.*.0 include:example.com -all

第2節 DKIM(DomainKeys Identified Mail)

送信メールに電子署名を付与し、受信側が公開鍵で検証可能にします。
メール本文やヘッダーの改ざん検知が可能です。

第3節 DMARC

SPF・DKIMの結果をもとに受信側にポリシーを伝えます。
レポート機能により不正利用の検出と可視化を可能にします。
reject を標準にし、ユーザーの安全性を確保します。

v=DMARC1; p=reject; rua=mailto:dmarc@example.org

第4節 TLS(STARTTLSによる暗号化通信)

ポート587を推奨し、SMTP通信時の暗号化を促します。

第5節 SSL/TLS

ポート995を推奨し、POP通信時の暗号化を促します。

SMTP/POP通信時の暗号化

第4章 運用上の留意事項

第5章 施行と移行期間

本ガイドラインは 2025年8月1日 より施行されます。
既存の送信基盤は 2025年12月31日 までに本ガイドラインへの準拠が推奨されます。

第6章 違反への対応

本協会に報告されたなりすまし・未認証送信行為については、事実確認のうえ当該組織への是正勧告を行う場合があります。

付録:参考リンク